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運命と宿命
category: びょーきのこと | author: 豆ずきん作家 mame
 またまたご無沙汰しております。
豆ずきん作家です。

制作を休止した時は、まだ秋の気配が残る
「晩秋」といった空気でした。
あれから4ヶ月、いやもうすぐ5ヶ月・・・。
季節はすっかり春です。

癌の告知を受けてから、
日常がガラリと変わってしまって、
それまでの自分がまるで嘘のように感じられたり
したときもありました。
あまりに時間の流れ方が違いすぎる。
あぁ、元気な頃の私って、
とっても充実した日々を送ってたのかなぁ〜なんて。



体に関しては、
まぁなんとかなるだろう、という気持ちと、
やっぱりけっこう過酷やな・・・という気持ちが
いったりきたりです。

半年ときいていた治療計画も終盤にかかってきました。
そうなると、やはり今後のことが気になります。

この失われた体力はどこまで回復できるのか?
仕事はどれくらいのペースで始めればよいのか?
自活できるのはいつごろか・・・?

こんなことは考えても仕方が無く、
一歩一歩その日その日を過ごしていくしかないとは
思うのですが、やはり不安はつきまといます。

なんせ、以前の私とは違うわけですから。



友人知人、豆親のみなさんなどから頂くお手紙やメールに
「必ず復活します!復帰を待っててくださいね!」
と書いてきました。
「復帰」ということを目標にがんばってきました。

けれど、長きに渡る治療の日々の中、
ふと思いました。

病気以前の私には戻れないんじゃないか、と。
風邪引いて、ちょっと休んでたのとはわけが違います。

この5ヶ月弱の間、
さまざまな想いが私の中に生まれました。
いいことも、悪いこともありました。
病気によって気づかされたこともあったし、
失ったこともあります。
「癌」という大きなモノは、
少なからず私の人生を大きく変えたと思います。
それは、病気以前の私とは違う私が今いるということです。

あの頃には戻れないなぁ・・・。

そんなことを感じながら、
神様がいるとしたら、
きっとこれは私に「生まれ変われ」と言ってるんだろう
と思いました。
生まれ変わりねぇ・・・悪くはないな。
今、神様のいたずらなのか、私をおもってのことなのか、
そういう運命に足を踏み入れることになったのでしょう。



そうそう、運命と宿命は違うんだそうですよ。

運命はその言葉の通り「命を運ぶ」ものですから、
どんどん変えられるわけです。
とある占い師によると、私は40歳までモテモテで、
豆ずきんで海外進出するらしかったのですが、
いまやそんなこと想像すらできません(笑)。
しかし、それは「運命」が占った時点から変わってしまったのでしょう。
その占い師がいんちきだとは思いませんよ(笑)。

その点、宿命と言うのは命を宿した時からある、
「生まれてきた役割」であって、変えられるものではないとの事。
私にとってそれは「豆ずきんを作ること」であると信じています。
運命に翻弄されたこの私を、
変わらず待ってていてくださる多くの豆親さんがいることを
「まめ市」などで実感することが出来ましたから・・・。
ありがたいことです。


大きく変わった運命と、
変わらずにそこにある宿命。


新しい私の人生はどんな人生なのかなぁ〜。
不安でもあり、楽しみでもあり、です。
















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