2021.01.26 Tuesday/ |
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「若い頃どこで遊んでた?」
と聞かれたら、 「ライブハウスかなぁ〜」 と答える。 夜遊びなんてものを知ったのは高校生の頃で、 周りの友達はクラブだとかバーだとかに行って遊んでいて、 たまに連れてってもらったりしたけど、 なんだか自分の居場所じゃない気も少しして、 オールで始発を待つ友達を置いて、 こっそりタクシーで帰ってた。 音楽を爆音で聴けるというのは嫌いじゃなかったけど、 それより、一人でビートルズやジョンレノンを聴いたり、 あと、世界で一番好きだったボガンボスというバンドを 一人で(笑)見に行くほうがずっと楽しかった。 それから美術系の短大に行って、 新しい友達ができた。 恐る恐る自分の好きな音楽の話なんかをしてみる。 高校の頃の友達に音楽友達と言える人は一人もいなかった。 そしたら! いるわいるわ!同じ趣味の人がっ!!!! もうそれだけで嬉しかった。 私は短大に入って、 ボガンボスという共通点から、ゼルダと村八分を知り、 ビートルズから、ストーンズを知り、 昔のロックの王道を片っ端から聴いて、 そこから古いブルースやR&Bやソウルも聴いて、 そんな中、やっとリアルタイムでかっこいいと思える、 BECKやJSBXに狂喜乱舞して、 本当に音楽が好きで好きでたまらない!といった日々をすごしていた。 短大を卒業してから、 バイトをみつけてめでたく!?フリーターになったのだが、 そのバイト先も、 「ビートルズのポスターが貼ってあったから」 という理由で決めた。 そして、そこの先輩にバンドマンがいたのだ。 ちょっと強面で最初は近寄りがたかったけど、 よくベースを担いでバイトに来ていたので、ちょっと気になった。 しばらくして少しずつ仲良くなって話をしてると、 京都でバンドをやってるという。 で、音楽好きなら見にこいや、と誘われていったのが、 確か拾得だったような。 いや、タクタク(漢字が出てこない・・・)やったかな? 初めて、メジャーではない京都でやってるバンドというものに触れた。 よく考えたら、ボガンボスのメンバーだって、 最初はこの先輩みたいな存在だったんだな、と思ったら、 憧れでしかなかった音楽が少し身近に感じられて嬉しくなった。 そして、 先輩のバンドはかっこいいロックバンドですっかりファンになり、 また、ライブハウスの空気感というものの楽しさも知ってしまった。 今まで見てきたようなメジャーバンドのライブとは違って、 ライブ見終わって、 そこにいる人らやライブしてた人らごちゃ混ぜに、 みんなでお酒を飲んでワイワイやるっていうことを初体験して、 みんな優しいしおもしろいし気取ってないしアホやし、 何よりロックが好きで集まってる人らなので、 知らない人でも信用できるというか嬉しいというか。 ここが好き!私、ここでいっぱい音楽聴きたいっ!! 楽器もバンドもしないくせに、 やっと自分の遊ぶ場所が見つかったようで、 すっかりはまってしまった。 1ヶ月に行かない月はないくらい、 へたすりゃ毎週一回は誰かのライブを見にライブハウスに通ってた。 ちょっと前フリが長すぎたな(笑) ちょうどそんな風にライブハウスで遊び始めた頃だったか、 短大時代の友人から久しぶりに手紙が来た。 その頃はまだEメールなんてなかった頃。 そこには、ライブのお知らせが入ってた。 その友人こそ、ドクロズのVo.&G.あさちゃん。 あさちゃんがバンドをやってることは知ってた。 何より彼女が村八分のファンということで、 意気投合したのを覚えてる。 学科が違ったので遊んだことなんて一度あるかないかくらいだったけど、 自分もライブハウスの楽しさを知り始めた頃で、 そこに友達が出るのなら! といそいそと見に行った。 確か河原町今出川にあったアザーサイドだったと思う。 かっこよかった。 たまらんかった。 すげぇ〜!あさちゃんっ!!! と思った。 楽器のできない私からしても 演奏が上手ではないことは一目瞭然で、 途中で演奏止まったりそんなことはしょっちゅうだったけど、 そんなことを、かき消してしまうオーラっていうかなんというか、 めっちゃロックな女子4人に私は完全にやられてしまった。 一応周りには音楽好きで通っていたので、 「てぇちゃんバンドせぇへんの?」 とよく聞かれた。 楽器音痴というのもあるが、 どちらかというと好きすぎて恐れ多い気持ちが勝ってしまい、 なかなか行動に移すことができずにいたが、 本当は自分もできたらなぁ〜なんて少しだけ思ってた。 けど、この日にその気持ちはすっかり無くなった。 もし私がバンドをやるとしたら、 こんなバンドをやってみたいというのを、 ドクロズがやってくれてるから。 私なんぞがしゃしゃり出なくても、 ドクロズがいてくれたら、それでいい。 私が音楽を嫌いにならない限り、 永遠にドクロズを見に行くやろうな、とそのとき思った。 それから私は ドクロズのライブはほとんど欠かさず見に行った。 お客が5人、というときもあったな。 こんなにかっこいいのに、 見に来ないなんてみんなアホやで。 本気でそう思ってた。 ライブが終わってからは、 メンバーと一緒に飲んでよく喋った。 まだ若かった頃は、 「今日はどうやった?」 と、よく聞かれたけど、 「そやなぁ・・・」 とそれらしき感想を言ってみたりしてたけど、 どんなに演奏がドキドキハラハラでも(笑)、 本当のことを言えば、 いつも「かっこよかった」しか思っていなかった。 ステージを降りたら友達同士だけど、 ステージの上にいるドクロズのみんなは、 私が大ファンの「ドクロズ」だったから。 それから、 ちょっとここでは書くのもはばかられるくらい長い月日がたって(笑)、 その間、メンバーチェンジもあり、 活動を休んでたときもあった。 活動再開した時のライブでは思わず泣いてしまった。 よくぞ帰ってきてくれた!そしてまたよりええ感じになってるやん!! そんな感動の涙だった。 友達でもあるから、 いろいろと苦悩の部分も聞いたりもしたけど、 それをいつも乗り越えて、 そして乗り越えるたびによりいい感じになっていって、 へたくそだった演奏も、 誰がそんなこと言うたん?と嘯くほどで、 特におやびんのベースなんてしびれるほどかっこよくて、 毎回やられてしまう。 2回目のメンバーチェンジのあと、 活動も緩やかになって、 私も少しライブから疎遠になってしまったときがあったけど、 病気をして入院しているときに、 あの「まめ市」であさちゃんとおやびんとファンファンが 私のためにドクロズを演奏してくれて、 それをユーストで見ながら本当に嗚咽するくらい号泣してた。 また、ドクロズのライブ見に行きたい!!! 絶対元気になって見に行くねん! そして、その夢はなんとか叶えることができました。 去年のタクタク。 たくさんの人の中で、 体力のことなんて忘れてなきながら踊ってた私。 大好きなドクロズをまた見てる! そして、ドクロズは新しいメンバー編成で、 またまたすばらしく進化しいてた。 何よりも続けてくれてるってことが、 たまらなく嬉しい。 バンドなんて10年もてば万々歳。 とくにインディースでやってくことは、 今でこそ少しはやりやすくなったのかもしれないけど、 それでもまだなかなか難しいと思う。 そんな中!20歳そこそこのころからやってくれてわけやから、 ほんとに頭が下がる想いです。 そして、ずっとファンでいていられることも。 昔は好きやったのに・・・なんてバンド山ほどおるもんね。 ずっと好きでいさせてくれて有難うと、 ここ最近、つとに思うのであります。 先月末、 そのドクロズの5枚目のアルバムが先行発売されるというライブに行ってきた。 なんと!ワンマンライブだという。 正直体調はいまいちで、 行くかどうか直前まで悩んでいたけれど、 やっぱり行っとかな後悔するわっ!! と一人いそいそと拾得へ・・・。 前半は、おそろいの衣装に身を包み、 今までの名曲のオンパレード。 あさちゃんはいつもきれいでおもろいわ。 んで、客いじりも久しぶりに聞けたしな(笑) 後半はニューアルバムを丸ごと演奏するという大サービス! おあ!やびんが写ってないのが残念!現在のドクロズ。 ヅマちゃんのドラムは、しっかりしてはってええなぁ〜。 いまやくるりでも活躍中のファンファン。 ファンファンのトランペットはドクロズにすんごい化学反応を起こしたと思う。 偉大な初代ギタリストに負けないギタープレイで、 ゆるぎない地位を確立した感のあるみゆきちゃん。 せっかくのかぶりつき席なのに 写真が下手くそすぎてびっくり。 とにかく、楽しすぎた。 ほんまにまたまた進化してる気がする。 もう、昔みたいに演奏にハラハラドキドキすることは全然なくって(笑)、 たぶん、今が一番ドクロズを楽しめてる気がするな。 けど、かっこいい!と思うわくわくする気持ちは、 初めてみた20歳の頃と全く同じ。 音楽的にも変わったところはあるけど、 変わった分だけかっこいい! この日のライブは、誰かさんがYoutubeに載せてはるので、 検索して見てみて。 そして、最近のヘビロはもちろんこちらのアルバム。 「恋のドライブ」は、王道的なロケンローナンバー。おやびんのベースがたまらん!「ノックしておくれ」に続くライブで必須の曲になりましたな、こりゃ。 「心のしくみ」は、しっとりな曲やけど、歌詞がいい意味で大人になってるっていうか、身軽になってる気がした。あさちゃん、どんどん進化してるなー。 「しみったれてる」は、昔からよくライブでやってた曲やね。昔はくら〜い感じやったけど、あっさりがつがつっと演ってる感じが逆にオンナ感が浮き彫りになった気がするわ。 「なんてビュー」は、今のドクロズに表してるような曲やね。好きでー。 「セブンゴッズ」は、JB’s(ジェームスブラウンやないよ)というドクロズが大好きな女性ユニットのカバーらしい。これがええ曲でたまらんっ!幸せなるわ〜!原曲聞いてみたいっ。 「太陽が届かないところへ」は、これまた昔の曲。この曲のくーちゃんギターがたまらんすごいねんけど、それをみゆきちゃんがええ感じに自分のものにしてるなー。 以上の感想文は、私のごく私的なものなのでご参考までに・・・。 このアルバムをひっさげて、レコ発ツアーあるそうです。
どこの回し者やねん?(笑)ってくらい宣伝させてもらいました。 お近くにドクロズが来たら、ぜひ見に行ってみてください。 ロケンローが好きならば、絶対楽しいですよ。 おもんなかったら、チャージ代私が返したるわいっ!!(ウソ) 熱い想いを長々とぶつけました。 読んでくれてありがとねー。
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